【元美容師が解説】市販白髪染めと白髪トリートメント 5つの違い&選び方とは?

元美容師Mです。

数年前からジワッジワっと流行りつつあるのが「白髪染めカラートリートメント」ですね。

私自身、元美容師と言う謎のプライドもあって「そんなに染まるわけないでしょ!」っと勝手に思い込んでいたんですが、実験してみるとコレが結構ガッツリ染まるんです。

ただし!だからといって、カラートリートメントが万人受けするとも言いません。メリットもありますが、デメリットもあるんです。

今回は通常の白髪染めとカラートリートメントの5つ違いと、あなたが選ぶべき白髪染めを全力で解説してきますね!

1,ダメージ比較

白髪染め

通常の白髪染めとカラートリートメントは毛髪に与えるダメージがまっったく違います。

というのもそもそも、白髪を染毛する仕組み自体が全然違うのです。私の過去記事でもカラーリングで髪の毛が痛む理由を解説しましたが↓
【日本一わかりやすく解説】ヘアカラーで髪が痛む2つの原因と3つの対策とは?

白髪染めは通常のカラーリングと染毛の仕組み自体は全く一緒です。

髪の毛は通常の状態ですと、表面のキューティクルが閉まっているのでカラーの染料を内部に入れようとしても入りません。

ただ、髪の毛はアルカリ性に傾くと、ムクムクッっと膨潤してキューティクルが開くという特徴があります。なので通常の白髪染めなどのカラー剤はアルカリ剤が配合されているんです。

キューティクルを開きつつ、染料を髪の内部に浸透させていっているわけですね。↓しかし!キューティクルが開くということは、逆に髪の内部の栄養分も流失してしまうことにもなります。以下の図のように栄養分が抜け出て行っちゃうのです↓

更に!通常の白髪染めの場合は髪の毛を明るくすることが可能。なんですが、この髪を明るくする作業にも大きなダメージを伴います。

カラー剤に配合される”過酸化水素”という成分が毛髪内に存在する黒の色素”メラニン”を破壊し髪を明るくしてくれるんです。

が!メラニンの破壊と同時に髪の毛のタンパク質も一緒にぶっ壊してしまいます・・・

下の図はヘアカラー中の髪の毛の断面のイメージ図です↓(上手に書けているので、分かりやすいかと思います)

普通の白髪染めは「アルカリ性に傾ける必要がある」「メラニン色素を壊す必要がある」という2つの点で大きなダメージを負ってしまうってわけですね。

カラーの明るさなどによっても変わりますが、カラーリングって美容室の施術の中でもトップクラスにダメージを負うんですよ・・・

更に頭皮に対しても”ジアミン”と呼ばれる染料がアレルギーの原因になる成分や、アルカリ剤など刺激が強い成分がふんだんに使用されています。

頭皮に対しても、毛髪に対しても刺激やダメージがかなり高いのは間違いないですね。

白髪カラートリートメント

対して白髪染めカラートリートメントは、その名の通りトリートメント成分に染料を配合しているアイテムなので、ヘアダメージに関してはほぼ0です。

むしろ、トリートメント成分が配合されている分手触り感やハリコシ感がアップするものもあるくらいです。

ヘアダメージという観点言えば圧倒的、暴力的と言えるほど普通の白髪染めの方がダメージが大きいです。

ただ、頭皮に関しては全く刺激が0というわけじゃあありません。トリートメントに配合されている”カチオン界面活性剤”は少なからず刺激があります。

っと言っても通常の白髪染めに配合される、アルカリ剤や過酸化水素よりは断・然、刺激は低いです。

2,染毛力の比較

白髪染め

続いて染毛力の違いです。上記の欄でも説明したとおり、通常の白髪染めは髪の毛の黒成分”メラニン”を破壊する力を持っています。

更にアルカリ剤によって、キューティクルを開き染料を内部まで浸透させ、染料を毛髪内部まで浸透する力もあります。

毛髪内部までメラニンを破壊する薬剤を浸透させるので、白髪以外の地毛部分を明るくしながら、白髪部分を染めることが可能です。

頭皮や毛髪にダメージを与える成分が配合されている分、染毛力に関しては全てのカラーリングの中でトップクラスの染毛力なのは間違いないです。

白髪カラートリートメント

逆に白髪染めカラートリートメントは染料を入れること”だけ”しかできません・・・

髪の毛に元々備わっている”メラニン”を破壊する力はありませんので、髪の黒髪も白髪も暗くすることしかできないんです。

カラートリートメントによっては”ダークブラウン”とか”ライトブラウン”とか書かれているものもありますが、黒髪部分はブラウンになりません。

これはあくまでも、白髪部分を”ブラウン”に染めるよ!って意味で黒髪部分は何度塗っても、明るくなりませんしむしろ染料が入ってジワジワ暗くなってきます。

もし、あなたが白髪染めしたいけれど、黒髪部分もブラウンにしたい!っと思っているのであれば、絶対に白髪染めが必要なのは要注意です。

3,色持ちの違い

白髪染め

白髪染めを含む、通常のカラー剤は”酸化染料(ジアミン類)”という髪の内部で分子がどんどん大きくなる染料が配合されています。

つまり、髪の内部でどんどん大きくなるので、その分毛髪内部から染料が流失し難いんです。

なので一旦カラーリングしてしまえば、暗いカラーであれば1~2ヶ月、明るめのカラーでも2,3週間程度は色持ちします。

白髪染めカラートリートメント

カラートリートメントの場合は”塩基性染料””HC染料”という2つの染料が使われています。

”塩基性染料”は分子が大きいので、髪の毛の内部までは浸透せず髪の表面部分を中心に染毛してくれます。髪の表面部分にしか染まらないので、かなり色落ちしやすいです。

”HC染料”は塩基性染料よりは分子の大きさが小さく毛髪の内部まで浸透しやすいのです。

が!髪の内部に留まってくれないので”入りやすく抜けやすい”という特徴があります。

カラートリートメントは分子が大きく髪の表面付近しか染められない”塩基性染料”と分子は小さいが抜け出やすい”HC染料”で染めていくので長くとも、1週間程度で色落ちしてしまいます。

ただ、こう言ってしまうと「カラートリートメント駄目じゃんっ!」っと思われるかもですが、色落ちが早いというのは実はメリットでもあるんです。

それがカラーチェンジしやすい!という点です。通常の白髪染めで思った色に染まらなかった場合や、暗く染まりすぎた場合は嫌でも1ヶ月位は退色を待つ必要があります。

強引にブリーチやライトナーでカラーチェンジする力技もありますが、、、スーパーハイダメージなのでオススメはしません(汗)

対してカラートリートメントは長くても1週間程度の色持ち具合ですので「何よこの色!」っと思っても4,5日も経過すれば他のカラートリートメントで再染毛しちゃってもOK。

4,刺激性の違い

白髪染め

通常の白髪染めは”過酸化水素水””アルカリ剤”といった刺激が強い成分がタップリ配合されています。

必要以上に恐怖感を煽りたくは無いのですが、、、元美容師の私からするとこの2つの成分は非常に刺激が強い!と言わざるをません。

髪の毛のメラニン色素はかなり強い成分なので、強力な成分じゃないと破壊出来ないんですね。

そして、更に強烈に刺激性が高い成分が上記の欄でも解説した”ジアミン”と呼ばれる染料です。これが本当に強烈。

このジアミン系の染料は一度アレルギーが発生してしまうと、頭皮がかぶれるどころか顔全体がパンパンに腫れてしまう場合もあるくらい刺激が強い成分なんです。

そして、アレルギーなので一度発症したら、基本的に永遠にジアミン系の染料を使用することができません。

なんとも無い人は本当になんとも無いのですが、「今まで全く染みなかった!」と言う人でも急にアレルギーが発症する可能性は普通にありますので、染毛する前に毎回パッチテストしないといけないことになっています。

美容室で毎回パッチテストなんてやっているお店1つも無いですけどね・・・

もし、あなたが頭皮が強い!今まで白髪染めで染みたことが無い!って場合でも本当に急にアレルギーは発症するので油断は禁物です。

私が施術したお客様でも今までなんともなかったという人でも、急に頭皮がヒリヒリするようになったので白髪染めを辞めてヘアマニキュアにしたと言う人は何人もいます。

白髪染めカラートリートメント

一方カラートリートメントはメラニン色素を破壊しません(髪を明るく出来ない)。

髪の毛を明るくすることは出来ませんがその分”過酸化水素”や”アルカリ剤”などの肌荒れやアレルギーの原因となる、かなり刺激が強い成分が配合されていません。

髪の毛を着色する染料に関しても刺激の強い”ジアミン系”は配合されていおらず、比較的刺激性の低い”塩基性染料”、”HC染料”しか配合されていません。

ただし!”ジアミン系”よりは刺激が低いとは言え、アレルギーが全く発症しないわけじゃないので要注意。

日本よりも先に普及している欧米なんかでは、ジアミンよりは圧倒的に数が少ないものの、アレルギー発症例もあるみたいです。

通常の白髪染めよりは断然刺激性は低いですが、アレルギーなどが発症する可能性が0では無い点に注意!

5、デザイン性の比較

白髪染め

白髪が染まりゃあなんでもOK!っという人もいれば、白髪染めしつつおしゃれなカラーにしたい!っという人もいるかと思います。

デザイン性に関してはぶっちぎりで通常の白髪染めの方が上です。(美容室でお願いする場合)

白髪意外の地毛部分も同時に明るくできますので「白髪は染めたいけれど、明るめのカラーにしたい」という要望にも答えられます。(とはいえ、明るくなるほど白髪は染まりにくくなるので限界はあるのですが・・・)

更に、美容室でお願いする場合に限りますが、ハイライトを入れて立体感を出したりすることも可能。

美容室に行くのが億劫っという人でも市販の白髪染めでも、地毛を明るくすることは出来ますのでカラートリートメントよりはおしゃれの幅は広いかなぁと思います。

白髪染めカラートリートメント

一方、カラートリートメントは刺激の強いアルカリ剤や過酸化水素は配合されていませんが、地毛を明るくすることは絶対に出来ません。

例え”ライトブラウン”というカラートリートメントを使っても、地毛の部分はブラウンにはなりません。黒に茶色のを足しているだけなので、より暗く染まるだけです。

白髪部分に関しては染料を入れるので染まっていきます。

が、地毛を明るく出来ないのでデザイン性に関して言えば、通常の白髪染めの方が幅広いバリエーションがあるのは間違いないです。

通常の白髪染め(アルカリ剤)をするべき人

賛否両論はあると思いますが私が考える”通常の白髪染め”をするべき人は以下のような感じ↓

・髪の毛全体を明るいカラーにしたい
・頭皮が刺激に強い!
・ヘアダメージはそこまで無い
・できるだけ長持ちさせたい
あなたが髪の毛全体を明るくしたい!っと考えているなら、通常のアルカリ剤を使った白髪染めを使うのがベスト!
カラートリートメントは”色を入れる”ことは出来ますが、”色を抜く”事は出来ないので、髪を明るく出来るのが通常の白髪染めの最大の強みですね。
ただし!何度も口を酸っぱくなるほど言っていますが、髪を明るく為の薬剤が配合されているので、頭皮にも髪の毛にもかなりのダメージを負います。
もし、あなたが頭皮が刺激に弱かったり、髪がパッサパサしている!ッと言うのであれば一定期間だけカラートリートメントにシフトするという使い方も有りです。

白髪染めカラートリートメントをするべき人

次に白髪カラートリートメントを使うべき人を解説していきますね!

・頭皮や髪のダメージをできるだけ抑えたい
・1週間に一回程度は、自分で染める時間がある
・美容室に行く手間とコストを抑えたい
・通常の白髪染めをしているが、色が落ちてきた
ざっと書いてみるとこのような感じ。カラートリートメントの最大のメリットとも言えるのが、頭皮にも髪の毛にもめちゃんこダメージが低いってことです。
ダメージや刺激関しては、ぶっっっちぎり!でカラートリートメントの方が優れています。(っといっても染料は配合されているので、稀にアレルギーなど発症する可能性は0ではありません)
やっぱり最大の弱点とも言えるのが、通常の白髪染めと違って地毛を明るくすることが出来ない!っと言う点ですね。
地毛が暗い人は地毛の暗さに合わせて色を選ばないと、地毛部分と白髪部分の馴染みが悪くなります。
地毛が暗い人で明るめのカラーを楽しみたい方は、1~2ヶ月に一度通常の白髪染めで明るく染め、退色してきたらカラートリートメントを色を補給するという方法もアリ!ですよ。

【まとめ】注意!カラートリートメントによっては染まらない物もあります。

元々私自身が美容師だったので「カラートリートメントなんて染まらないでしょ!」っと勝手に妄想していました。

美容室に勤めていたらカラートリートメントをオススメ出来ないという大人の事情があるので、勝手に否定気味に見ていたんですよね・・・(美容室でお客様にカラートリートメント勧めたら確実に上司の呼び出しくらいます。汗)

ただ、私が50種類以上のカラートリートメントを検証したのですが「おお!今のカラートリートメントってこんなに綺麗に染まるのか!」っとビビるほどしっかり染まるトリートメントもあるんですよ。

むしろ「これだけ染まっちゃって今の美容室大丈夫なの?」っと心配になるくらいしっかり染まるものもあります。(汗)

とはいえ、全ッッ前染まらないじゃん!ってカラートリートメントもかなり多くありのも事実。

当ブログでは1000円程度~4000円を超えるものまで現時点で70種類以上のカラートリートメントを検証しています。
白髪染めカラートリートメント検証結果一覧はコチラ!

もし、あなたが「どのカラートリートメントが染まるの?」っと疑問をお持ちなら、ぜひぜひ参考にして頂ければ幸いですm(_ _)m

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